国境の南、太陽の西

さよなら おやすみ またあした それじゃね

悩んでいる間に、6歩は進める

 先日というか、今日なんだけど、本屋で白人女性達と会話をした。

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 朝起きて洗濯してから、ちょっと散歩しに行く感じで家を出て、オープンマーケットをぶらぶらしたあと、町で唯一の本屋さんに行った。
 
 この本屋は、教育系の本がほとんどで、教科書とか参考書、辞書と地図などを扱っている。
お客さんは、優秀なやる気のある教員か、お金持ちの家族がほとんど。高いんだよね、本は。
 
 僕は、測量と建築の本でも立ち読みしようかな、と思って寄った。
仕事で、ついに測量や工事について説明する機会が出来るので、一応見とこうかな、と。
高くて買えないんだけどね。¥8,000っすよ。日本でも¥3,000はするだろうけど。
 
 で、けっこう集中して立ち読みしてたら、白人女性達に話しかけられた。
年齢は24〜28歳くらい。みんな太ってるんだけど、頭は良さそうな顔をしてた。色気がなくなって、太って、金髪になった檀蜜みたいな感じ。わかるかな? まぁ、ぽっちゃり系の可愛い子ってこと。
 
「すみません」
 
「はい?」
 
「大学で建築を勉強してるんですか?」
 
「いや、僕は青年海外協力隊として日本から来てるボランティア。町役場で働いてる。
君たちは、数学や化学の参考書を持ってるけど、大学生?それとも、ピースコーみたいなボランティア?」
 
「私たちは、◯◯から来てるボランティアで、子ども達に勉強を教えてるのよ。
◯◯◯◯................................................◯◯◯◯◯..............................................」
 
(全然聞き取れない....発音良過ぎやん。どこの国かもわからなかった。アメリカではなさそうだ。)
 
「へぇ、きれいなブロンドの髪だね。ドラマに出てくる女優みたいだ。」
(なに言ってんだ、おれ)
 
「◯◯◯◯................................................◯◯◯◯◯..............................................」
 
(完全にわからん...けど、神がなんとかだとか、教会とか言ってる気がする.....宗教の勧誘かなんかかな)
 
「オーケイ、もう行かなくちゃ。またね!」
 
 
 てな感じで逃げるように去ってしまったんだけど、後から考えて反省する点があったので書いてみる。
 
 まず、僕は、宗教の勧誘とかネットワークビジネスの勧誘とかがすごく苦手で、日本でもそうだったんだけど、相手はまったく悪意を持たずに誘ってくるんだよね。人を騙そうとしてるんじゃなくて、本気で自分たちが人を救ってると思ってる。そういうのが独善的なものがほんとに苦手で、僕は相手がそういう人だとわかると、すぐに無視して関わらないようにしてる。穏やかに断ることができればいいんだけど。
 
 で、今回もそんな感じがしたから、会話をクローズさせてしまったわけなんだけど、ちょっともったいなかったかな、と。
 
 こっちでも家に宗教の勧誘は来るけど、だいたいキリスト教の何かの宗派だし、ネットワークビジネスの勧誘はされたことないし、もっと冒険してみてもよかったかもしれない。電話番号でも聞いて、連絡先を聞いとけば、何かの情報交換もできたかもしれないし、変な人だったら無視すればいい。最初から可能性を潰してしまうのは得策じゃないな、と思った。次にチャンスがあれば、何でもいいから電話番号を聞いてみよう。
 まぁ、多少、可愛かったからというのは、ある。
 
 あとは、英語の発音なんだよな。
ナミビア人との会話にも慣れて、テレビのニュースやドラマを観て、だいぶ聞き取れるようになったと思ってたんだけど、やっぱり生の白人の英会話スピードは早い。
とにかく早い。あと、声がこもってるように聞こえる。
 
 こればっかりはほんとに実際に英会話をしないと上達しないな、と思った。
だから、余計に電話番号を聞いて、友達になっとけばよかったな、と後悔。
あのスピードで会話できたら、ネイティブを超えれると思う。どこの国の子だったんだろ。スワットランドとか聞こえたんだけど、そんな国ないし、スイスとかスコットランドとかだったのかな。
 
 そういうわけで、次に白人系の英語の早い人と会話するチャンスがあれば、もう機械的に電話番号を聞いてみようと思う。その先の展開は、どうでもいい。
 
 ナミビアって、挨拶をしたり会話をすることで、自分はアナタの敵じゃありませんよ、危害を加えませんよって伝えてる部分があるから、知らない人との会話を練習するには、すごくいいと思うんだよな。
日本じゃ、なかなかね。
スーパーやら本屋で、いきなり知らない人に声かけられたら警戒するよ。
 
 そういえば、前にタクシーに乗ってた時にも、ちょっと可愛らしい黒人の女の子に電話番号を聞かれて、何か怪しいかもと思って、教えなかったことがあって、それも少し後悔だな。
 
 今の僕に必要なのは、冒険をする勇気だ。
首都に行ったときに、たくさん実験してみよう。
 
 太宰治も言ってるんだよな、「そのときは、そのときで、どうにかなる。どうにかならないときも、結局はどうにかなっているものだ」と。