国境の南、太陽の西

さよなら おやすみ またあした それじゃね

世界最大の隕石をさわって、博物館で感動する。Tsumeb 最終日

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 今日は遂に隕石を見に行くので、朝からヒッチハイク
朝ごはん食べてチェックアウトしてタクシー乗り場へ。
 
 正直なところナミビアで観光地に行くのにヒッチハイクするのは初めてなので成功するのかもどれだけ時間がかかるかも全然わからなかった。
 
 とりあえず作戦的には、Grootfontein方面に行くタクシードライバーに声をかけて、追加料金払うから隕石まで連れてってくれという方法を進めていこうと思い、声かけをはじめた。
 
 1台目は、20キロも未舗装路を走るのはイヤだと断られたけど、それを隣で盗み聞きしてた別のドライバーが、俺が連れてってやるよ!と奇跡の言葉を発して、2台目ですんなり出発できた。なんでもやってみるもんだね。
 料金は、ツメブからグルートフォンテインまでは普通60ナミビアドルなんだけど、125ナミビアドルで行ってくれることになった。車じゃなきゃいけないとこだし、レンタカー借りるよりも断然安いので、手段としてはおすすめだと思う。車の状態はよく見とかないといけないけど。今回は、ワーゲンの20年くらい前のやつだけど、車体もタイヤもしっかりしてた。バッテリーの調子は悪くて押しがけしたりしたけど。
 
 ドライバーは、渋谷や大阪のミナミにいそうな感じの若いお兄さん。たぶん20歳前後?意外と運転は丁寧だった。日本の話やらナミビアの話やらをしながら、けっこう博識で、ケータイもSAMSUNGのギャラクシーS3使ってたから、もしかしたら金持ちの子供なのかもしれない。さすがに、未舗装路に入ってからは、まだ着かないのか?と文句言ってたけど。
 
 全然着かないなーと思ってたら、看板を発見し、1キロほど走ったらついに隕石を見つけた。
周りは何にもないのに、隕石の周囲だけ観光地化されてて、お土産まで売ってた。
見学料は25ナミビアドル。
 最初は、ほったらかしにしてて、よほどのマニアだけが見に来るだけだったんだけど、ある時、隕石を削って持って帰ろうとしたヤツがいたらしく、それからは保護というか観光地として整備もはじめたんだそう。2000年ごろって言ってたかな。ドライバーも一緒に見に行った。お金は出してあげた。
 
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 Wikipediaにも載ってるんだよねー。
 誰もいないから静かで、隕石を触ってるというのも不思議な感じだった。
 

 その後、Grootfonteinという町へ。名前の通り、湧き水が豊富で、緑多いキレイな町。

 ここでは、Rundu行きのコンビバスに乗るだけの予定だったんだけど、Tsumebですぐ車を確保できたことで、少し時間があったので、博物館に行ってみることにした。

この博物館が予想以上に素晴らしくて、ナミビアの中では一番だと思った。

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 ヒンバ族やサン族などの伝統部族の写真や装飾品の展示。個人が集めたんだろうなーと感じるコレクション。

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 ハンティングした動物の記念品。

  他にも、ドイツ植民地時代の白人の生活調度品や近くのAUKAS鉱山の鉱物など展示品もめっちゃ面白いものが多かった。特に、なんか国や地域として集めてるというよりは、個人の趣味というか、こういうのが好きだからこれらを集めて公開してるんだろうなぁというのが伝わってきて、見てて楽しかった。

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館長のおばさんと。

 

 この博物館もやはり訪れる人は少ないらしく、ごめんくださーいと扉を開けたら、このおばちゃんにめちゃくちゃ歓迎された。年に2人くらいは日本人客もくるらしい。

 僕が3日ぶりのお客さんだったらしく、おばちゃんはテンションもあがり、僕一人のために館内を説明しながら案内してくれた。40分ぐらいじっくりと。

 義務とかじゃなくて、ほんとに来館してくれたことが嬉しいみたいで、ずっとしゃべり続けてた。なんか、こういう風に自然に感情が溢れて行動してしまうというのが僕は本当に好きで、僕もこうありたいな、と強く思った。お仕着せがましいんじゃなく、本当に自然に行動に出ちゃうんだと思う。

 帰りに町の中心まで歩いていくと僕が言うと、車で送ってあげるわと言われ、中心部だけでなく町全体を車で走り、町の案内をしてくれた。この町が好きなんだな、ということもたくさん伝わってきた。

 Rundu行きのコンビバスはすぐつかまり、30分ほどの待ち時間で出発。

 250kmの距離だけど、風景も全く変わる。

 GrootfonteinとRunduの間には、家畜の疫病防止のチェックゲートがあり、そこを境に所得もだいぶ落ちるらしい。輸出用の肉はこのゲートよりGrootfontein側しかダメで、Rundu側はアンゴラナミビアで消費するしかないというのも博物館で知った。

 Runduが近づくにつれて、見慣れた風景になってきて、異国の地ではあるんだけど、家に帰ってきたなぁと感じるようになった。

 家に着くと、野良猫テトさんが迎えてくれた。

 

 隕石も面白かったけど、やっぱGrootfontein博物館が一番楽しかったな。

Windhoekで国立博物館いくよりも絶対おもしろいよ。

 

 次はついにナミブ砂漠いくかなー。

 

ではでは

ごきげんよう