国境の南、太陽の西

さよなら おやすみ またあした それじゃね

北半球と南半球の違いを調べてみたよ

http://www.flickr.com/photos/85966598@N00/204252734

photo by Patrick Q

 今まで9か月ナミビアで暮らしてきて、この前すごいことに気づいた。

あれ?太陽が東から登って、「北」を通りながら西に沈んでないか??、と。

で、これって南半球だからなのかなと思って調べてみたら、やっぱりその通りで、北半球と南半球はいろんなところに違いがあるらしい。赤道を境に北と南に分けられてる。

 赤道とは、自転する天体重心を通り、天体の自転軸垂直平面が天体表面を切断する、理論上の線で、緯度の基準の一つであり、緯度0度を示すとのこと。自転軸は北極点と南極点とを結んだ線のことらしい。中学校でやったような忘れたような。

 詳しく調べたら面白いんじゃないかと思ったので、調べたことを簡単にまとめてみたよ。

人口の分布

 世界の人口の92%は北半球に住んでいて、南半球は8%だけ。8%ってことは、全人口が70億人いるとして、7,000,000,000×0.08で5億6千万人か。多いような少ないような。陸地も少ないしね。全陸地面積の32%が南半球にあるらしい。

 南半球の国はこんな感じ。

アジア・オセアニア地区

インドネシアの半分、パプアニューニューギニア、オーストラリア、ニュージーランド東ティモール

アフリカ地区

ケニアの半分、ソマリアの一部、ウガンダタンザニアコンゴ共和国コンゴ民主共和国ガボン赤道ギニアルワンダブルンジマラウイアンゴラザンビアボツワナモザンビーク南アフリカナミビアレソトスワジランドジンバブエマダガスカル

南アメリカ地区

ブラジル、エクアドル、コロンビアの一部、ペルー、ボリビアパラグアイ、チリ、ウルグアイ、アルゼンチン

 

  アフリカの国が多いですね。ただ、アフリカの国は小さいところが多いし、人口も南アは5,000万人くらいいるけど、他は多くても1,500万人とかなので、やっぱり人口は少ないのかな、と。ナミビアボツワナは200万人ちょっとだしね。

 北半球は、ユーラシア大陸があり、ほとんどが陸地だけど、南半球ではほとんどが海のため(81.6%)、その海の部分は遮るものもなく風が強くなって、波も荒れるらしい。船にとっては危険なところのようです。

だから、喜望峰周辺のインド洋や大西洋はめっちゃ荒れてるんだね。

 

夏と冬が逆転する

f:id:yusuke19851124:20141031224739g:plain

参考サイト:

国立科学博物館-宇宙の質問箱-地球編

 地球の自転軸が、軌道に対して23.5°傾いてるため、北極が太陽の方に少し向いてる時は北半球が夏になり、南極が太陽の方に少し向いてる時には南半球が夏になるようです。

 中学校の理科くらいでやったなぁ。忘れてた。

 

太陽が東から出て「北」を経由して西に沈む

 地球が西から東に回転しているため、他の天体は東から西に動くように見えます。太陽だけでなく、月も星座も同じ。地球の自転速度は、赤道上では毎秒465m。地球は北極と南極を結んだ軸、地軸のまわりをまわっています。地軸を北にずっとのばした方向にある星が北極星です。南半球のナミビアからでは見えない。北極星のところが天の北極で、理論的には天の南極になる南極星もあるらしいんですが、明るさがないため特に見ることはできないようです。

 なんで北を経由していくように見えるかというと、これも地軸の傾きが原因のようです。もし、傾きがゼロなら、太陽は真東から登って、真上を経由して真西に沈んでいくそうですが、傾きがあるため、北半球では南寄りに、南半球では北寄りに登っていくように見えます。

参考サイト

国立科学博物館-宇宙の質問箱-地球編

 

雲や水の渦巻きが逆回転になる

  NHKで、福山雅治さんが世界のホットスポットと呼ばれる絶滅危惧種や環境汚染が心配な場所を巡るという番組をやっていて、ナミビアナミブ砂漠も出ていたのでとあるところからデータを頂いて観たのですが、その時に、ウガンダの赤道上の地点で洗面器の線を抜いて北半球・赤道上・南半球で渦の巻き方が違うという実験をやってました。

 で、その番組内では実際に渦のむきは反対になってたし、赤道上では渦が発生せずに水が抜けてたんですが、科学的には洗面器の水くらいの容量では渦の逆回転などの現象はみられないようですね。もっと大きな、雲とか低気圧の渦などになると確かに見られるようです。コリオリ力という力が働くことによってます。

 番組のやつは、地元の人が観光客へのパフォーマンスのために、水の落とし方を変えて渦をつくってるらしいです。そんなことできるんかな??

赤道付近に在住のかた、実験してみてほしいっす。

僕も自宅の台所で渦を作ろうとしましたが、うまくいきませんでしたな。

 

見れる星

f:id:yusuke19851124:20141031231107j:plain

参考サイト

Star Chart〜南半球の星空〜

 北半球にある日本と南半球にあるナミビアでは、見える星も違っていて、ナミビアでは南十字星ケンタウルス座もみることができますが、北斗七星や北極星は見ることができません。

 オリオン座など、共通でみることができる星座もあるんですが、図のように立っている位置が反対になるため、星座も違った形で見えるようになります。

 さそり座はアンタレスがすぐ見つけやすいので、よく見るんですが、やっぱり日本とは反対に見えて、ほんとにサソリっぽい形になっているのでかっこいいです。

  

 北半球と南半球の違いといっても、実はそれほどないもんですね。地球の反対なのに。

 高校でも地学はやらなかったし、社会人になってからも地球のことは特に意識してこなかったから、中学の理科とか復習するとかなり面白いかもしれない。

 てか、中学校まで習う知識って、ほんとに実生活で使えるものが多いよね。よくできてるよ、義務教育。

 これを考えると、中学受験させて優秀な中学校に子供をいかせるというのは、案外正解なんじゃないかと思える。

 高校以降は就職でも起業でも進学で勝手にしていいよ、みたいな。まぁ、何が正しいとかはないんだろうけど。

 

 ではでは

 ごきげんよう