バックパッカー旅に現地ツアーを組み込むのも悪くない
photo by Yusuke at Namib desert DUNE45
11月22日~27日にかけて、ナミブ砂漠とエトーシャ国立公園に行ってきまして。
感想はといいますと、もうね、言葉がないよ。素晴らしかった。
今回は、他の協力隊員と一緒にではなく、ひとりで行こうと思っていたので、現地ツアー会社を利用した。
ナミビアには、10数社ほどの現地ツアー会社があり、高級ロッジに泊まる豪華なものから、テントを張ってキャンプするものまで会社によってバリエーションがある。
その中で、今回、僕が選んだのはワイルドドッグサファリという会社。
選んで大正解だった!
↓
Wild Dog Safaris | Your safari company
この会社は、Windhoek周辺の日帰りツアーから、ボツワナ・ヴィクトリアフォールズまで回る3週間以上の旅まで幅広くやっていて、ナミビアの中でも大手の会社。観光パンフレットなどにもよく広告が出ている。
僕は、3days Etosha と 3days Sossusvlei のキャンプサファリツアーに参加した。これは、2泊3日キャンプをしながら旅をする日程で、食事はすべてガイドと一緒に自分たちで作る。まぁ、ほぼガイドが作ってくれるんだけれど。
お客さんは、ほぼ白人で、国籍は、ドイツ、フィンランド、ポーランド、スイス、タイ系アメリカ、カナダ、ブラジルなどなど。男女比は半々ぐらいかな。どちらかというと女の人のほうが多かった。
年齢は、20代半ばの大学院生から定年後の夫婦まで幅広い。
英語を母語とする人が誰もいないという偶然だったので、各国の英語レベルが見えて面白かった。ポーランドの人は英語が苦手なようで、僕とほぼ同じレベル。なんとか意思疎通ができるくらい。ドイツやフィンランド、スイス、ブラジルの人たちは普通にネイティブなの??ってくらい話せてた。
僕の英語はたいしたことないんだけど、ナミビアで1年弱暮らして、とりあえず英語で喋るという度胸はついたので、普通に会話できた。
申し込みは、基本的には2人以上でとなってたけれど、普通にひとりでも大丈夫。
カードボードボックストラベルという会社で申込んでも、ワイルドドッグと同じツアーになるようで、カードボードボックスの方は、バックパッカー宿も運営しているので、ひとりで来る人はこちらからの申し込みの方が多いみたいだった。
ナミブ砂漠の旅、エトーシャ国立公園の旅の詳細はまたブログに個別に詳しく書くとして、今回は、現地ツアーを利用したことで、とてもたくさん学ぶことがあったので、バックパッカー旅に現地ツアーを組み込むことのメリットを考えてみたいと思う。
僕は今まで、日本からのツアーや現地ツアーを利用するような人たちは、自分で日程を考えることができない、面倒で考えることをしない、他人任せの人なんだろうと思ってたんだけど、まぁ、それもあるとは思うんだけど、案外、旅の本当の面白さを知ってる人なのかもしれないと思うようになった。
1.ツアー会社とガイドはプライドを持って仕事をしている
ガイドは本当にプロフェッショナルで、運転技術・料理技術・客を楽しませるトーク・動物や植物や砂漠に関する知識など、どれも想像以上で、素晴らしいエンターテイナーだったと思う。
自分も、事前にかなり本を読んで旅にのぞんでいたんだけれど、ツアーガイドを十何年やってる人だったので、知らないことをたくさん教えてもらえて、とても勉強になった。
たぶん、欧米のお客さんは要求するレベルが高く、つまらないことをやってるとすぐに客が離れてしまうので、真剣になれるんだと思う。また、環境問題や動物の保護活動に関心のある人も多く、難しいこともいろいろ聞かれるらしい。
ナミビアでは、自分の仕事にプライドを持ってる人というのは非常に少なく、特にレストランなんかだとそうなんだけど、お金をもらっただけの価値を提供しようという姿勢が皆無で、とりあえずお金くれというのが多い。
今回のガイドは、お客さんに満足してもらおうという姿勢がすごく真剣で、払ってもらったお金以上の価値を提供して、次にまた来てもらおう!、他の友達にも紹介しておいてくれ!という意思が見えた。
この姿勢は、僕も見習わないとなと本当に思う。
ていうか、普通のナミビア人でもこのレベルになれるんだから、他のナミビア人でももっとできると思うんだけどな。
2.他の国の人とかなり知り合える
たまたま偶然なのか、アジア系は僕くらいで、ほぼ欧米系の人達ばかりだった。タイの人も、アメリカで長く暮らしてるらしいので。
ドイツ人が一番多く、フィンランド人、ポーランド人、スイス人、カナダ人、ブラジル人など多様な顔ぶれ。
一人で来てる人も少しいたけど、ほとんどが夫婦だったり、友人同士で来てる人達だった。
2泊3日とはいえ、一日中一緒に行動するし、一緒にテントを張ったり、一緒に料理を作ったりもするので、かなり仲良くなる。
僕は、キャンプの準備や野外での料理も好きだったので、自分のが終わったあとに他の人たちのも手伝っていたら、ドイツ人夫婦の人たちやフィンランドの人たちに、ナイスガイだ!と言われて、少し嬉しかった。
バックパッカー宿で一緒の部屋になったりしても、それなりに仲良くなるとは思うんだけど、やはりこういうツアーで一緒にキャンプしたりすると、より一層楽しい。
ラッキーなことに、ドイツの人はフランクフルト在住で、フィンランドの人はヘルシンキ在住とのことなので、ドイツやフィンランドにいったときは案内してくれるそう。
みんなFacebookやってるから連絡もとりやすいしね。
3.自分で考えただけでは気づかない、現地の人の感覚を知れる
自分たちでレンタカーを借りて国立公園にも砂漠にも行くことはできるんだけど、それだけだと気づけないことがとてもたくさんあるんだろうな、と思った。
この地域で暮らす人の生活ぶりとか、どういう歴史を持ってるとか、どういう植物があって、どういう動物や人がそれを食べているかなどなど。
たぶん、自分たちだけでは素通りしてしまうところを、ガイドの人が立ち止って教えてくれるというのは、現地ツアーならではだと思う。
やはり、本を読んで知識を仕入れただけでは分からない部分というのが、実際にはたくさんあるんだと身をもってわかった。
他の国に興味を持つようになった
僕は今までヨーロッパの国には全然興味がなくて、だいたい日本と同じだろ?アフリカやアジアの方が面白いよ、と思ってたんだけど、今回の旅でいろんな国の人と知り合って、考え方とか文化とか似てるところもあれば全然違うところもあって、とても興味深かった。
どんなところで育って、どんなところで生活して、何を見て、何を食べてるんだろうとか、いろいろ知りたくなったので、ヨーロッパの国にも行ってみたいなと思うようになった。ドイツ人のビール好きは異常といえるほどだったので、本場のオクトーバーフェストが一体どうなっているのか?というのが一番興味深い。
だいたいこんなところかな。
ちなみに、今回のツアーは下記の2点。↓
3 Day Sossusvlei | Wild Dog Safaris
3 Day Etosha | Wild Dog Safaris
費用は、各N$3,800≒40,000円ほど。
ナミビアでは、半日のアクティビティで約6,500円、一日だと約12,000円というものが多いので、この値段はまぁ妥当といえるところ。
食事やテントなどは込みだけど、お菓子は別。アルコールも別。
出発する前にスーパーに寄るので、そこで各自で仕入れる。
僕は特にお菓子はいらなかったんだけど、白人の女性は尋常じゃないほどスナックを食べてた。痩せてても太ってても。特に、ビスケットが大好きらしい。
ドイツ人男性は、車の中でもキャンプサイトでもずっとビールを飲んでた。
ビール大好きってのは本当なんだね。水のように飲んでたよ。そして、どれだけ飲んでも酔っぱらわない。マジですごい。
キャンプサイトにはトイレもシャワーもあって、お湯も使えるので、僕の家よりも快適なくらい。途中でトイレに行きたくなったときは、道路脇に車を止めて、自然のトイレを使用することになる。
チップは、レストランやホテルでは価格の10%ほどというのがスタンダードだけど、このツアーでは、1日あたりN$30くらいで、とのことなので、僕はN$100を渡した。
まぁ、しかし、満足度の高いツアーだったので、もしこれからナミビアに来られる方がいたら超おすすめするよ。
これから、他の国に行くときも、自分で考えて旅するだけじゃなくて、現地ツアーも積極的に利用していこうと思う。
ではでは