魅惑の町、オシカンゴ
4月某日、僕はナミビアの北の端、アンゴラとの国境の町オシカンゴにいた。
↓この辺。
この町には、ナミビアで唯一、陸路でアンゴラに行ける国境がある。
僕の住んでいるRunduにも国境はあるんだけど、橋がないため船で渡るしかない。
車で国境を渡れるということで、アンゴラ行きの物流トレーラーやトラック、自家用車から原付スクーターまで集まり、ここは他のナミビアの町と比べてかなり変わった雰囲気だった。
首都からは直通のバスが出ていて、各町からも乗合バスがでている。僕はRunduから220ナミビアドルだった。
マレーシアのジョホールバルも同じような雰囲気だったけど、国境の町特有の危なさというか緊張感。やはり犯罪なども多いらしい。
夜になると売春婦もたくさん道端に立っている。ナミビアで初めて日本のラブホテルみたいなホテルを見かけた。トラックの運転手が女の子を買って泊まるらしい。
アンゴラだけじゃなく、コンゴや中央アフリカの物流もここを通るらしいから、こういうところからエイズが広がるんだよな。やれやれ。
幼い子供が立っていなかっただけでも救いがあるというところか。大学生みたいなのはいたけど。
そして人口密度の高さと人々の活気。
他の町では、こういう雑多な喧噪みたいなのは全然感じられない。アジアの都市みたいな感じ。少し懐かしい。
なんだかんだで、僕はこういうヤバそうな雰囲気は大好きだったりします。
久しぶりにテンション上がった。
あと、中国人がめちゃめちゃ多かった。チャイナショップもたくさんある。
約一年ぶりに中華料理も食べれて、とても美味しかった。冷麺もあって、微妙にキムチらしきものものっていた。
中華食材も買えたりして、日清のカップラーメンが置いてある店もあり、非常におもしろい。冷凍のタコも売ってた。
チャイナショップが多いし、中国人もたくさん住んでるから、差別も少ないのかなと思ってたら、中国人出入り禁止の家電ショップもあったりして露骨に差別されてた。
僕は、パスポート持ってたし、日本人なんだけどと説明したら入れてもらえた。
めちゃくちゃ中国人嫌いのオーナーなんだろうなと思いつつ、アパルトヘイト時代の黒人もこんな感じだったんだろうかと思うと、なかなか辛いものがある。
てか、自分たちがやられていやだったことをやんなよ。
そんな感じで、国境の町特有の魅力を持ったオシカンゴを旅してきました。
まぁ、普通の旅行者にはおすすめしない町ですね。危ないし。観光するとこないし。
ナミビアに長期滞在してて、ゆるい雰囲気に飽きてきたら行ってみるといいんじゃないでしょうか。
僕は、めちゃめちゃ楽しめました。
ほんとはボーダーポストまで行ってみたかったんですけど、なんか無駄に賄賂とか払わなければいけない雰囲気らしかったので、やめました。アンゴラはそういうとこがあんだよな。
ところで、「魅惑」って漢字はなんだか不思議な感じじゃないですか?
なんかエロいみたいな。蟲って字も連想しますね。なんでだろ。こういう字をみて思い浮かべるのが、風の谷のナウシカの腐海のシーンだったりします。
どうでもいいね。
ではでは