鉄道でいく、ナミビア南部への旅(Windhoek~Keetmanshoop)
まとめ
運賃(シーズンによる変動あり。連休前後は高い):
- 2等席 N$70~120
- 1等席 N$110~170
- 寝台 N$70~120
日程:土曜日を除く毎日運行。19時 Windhoek発、翌朝7時Keetman着
距離:500Km
時間:11時間~20時間(遅れることこのうえない)
設備:トイレ、洗面所、自販機(チョコのみ)、テレビ(映画流してた)
乗客:ナミビア南部の女性・子供多い。年齢も20代~60代まで幅広い。
治安:良好。貴重品だけ身につけておけば荷物を放置してても大丈夫。
ナミビア人の主要な移動手段は車なので、鉄道はあるもののほぼ貨物列車だけしか走ってないんですが、南部に向かう列車にはなぜか貨物車に加えて客車もあり、利用できるようになってます。
1等席でもコンビ(乗合バス)を利用するより安いので、需要はあるようです。途中の駅で貨物車の切り離しをしたりするので、時間はめちゃめちゃかかりますが。
今回、南部のFish river canyonに旅にいってたので、Keetmanshoopまでこの夜行列車を利用しました。
乗合バスの旅も楽しいんですが、列車の旅も悪くなく、移動も自由がきいて歩き回ることもできるので、車とは違う楽しさがたくさんありました。
では、その旅の経過を。
A.M 8:00 Windhoek
午前8時、宿を出てWindhoek駅に当日の夜行列車チケットを買いに行く。
チケットブースのおじさんはめちゃヒマそう。寝台はいっぱいだから、一等席にしなよと言われて、言われるがままにN$160でチケットを買う。実際は空席があったと思われる。まぁ値段はたいして変わらないから別に気にしない。僕は乞食バックパッカーが大嫌いだ。金のあるやつは一等席に乗ってくれよということかもしれない。問題ない。
寝台に乗ってみたかったけど、結果的には一等席が楽しかったからよかった。
ファーストクラスかスリーピングシートかエコノミーかを伝えればチケットを作ってくれる。
切符みたいなのはなくて、紙切れ1枚だけだったから、記念に持って帰りたかったんだけど、キートマンに着く時に車内で回収されてしまった。残念。
P.M 6:00 Windhoek
まさか予定時刻よりも前に出発することは無いだろうと思いながらも、ナミビアのことだから何があるかわからないと思い、定刻の一時間半前に駅へ。
駅の近くにはショップもなく、雰囲気も少し暗いので、スーパーで惣菜を買ってからタクシーで駅に向かう。駅に着いてみると、周辺には変な人もいないし、南部に向かう女性や子供が多かったので、そんなに危険なことはなかった。
列車はすでに来ていて、乗客は荷物を積んだり自分の席を取ったりしている。
夜の移動前でテンションが上がる。深夜の東京駅バス乗り場みたいな感じ。大阪南港のフェリー乗り場にも近い感じ。
P.M 6:30 Windhoek
車掌っぽい人に聞いて、自分の席を見つける。一等席は僕を含めて3人だけ。席は20席ほどあったんだけど。2席分使って広々と利用。
2等席や寝台はぎゅうぎゅう詰めでつらそうだった。
荷物を積み終わって、ヒマを持て余した子供達が列車内や駅のホームで走り回り始める。年齢は8~12歳。女の子4人と男の子1人。たしかに、今遊ばせておいた方が夜も疲れて眠るだろうからいい判断かもしれない。
人にぶつかったり、荷物を運ぶ邪魔になったりしてた時はちゃんと謝ってたから、けっこう礼儀正しい子供だった。金くれとかなんかくれとか言われなかったし、そういう乞食みたいなことを恥に思えるレベルだった。いい教育受けてるな。アメをもらったから、メントスをあげた。
トイレも洗面所もキレイ。
午後7時40分、ほぼ定刻通り出発。
P.M 10:30 Reoboth付近
A.M 6:00 Gibeon付近
A.M 9:30 Keetmanshoop
定刻から2時間半遅れでキートマンスフープに到着。
広々として綺麗だ。この駅舎もドイツ植民地時代のもので、築100年以上らしい。
乗客を出迎える人などで賑やか。列車で一緒だった子供達とその両親たちとバイバイする。家に帰って朝ごはんをみんなで食べるらしい。いいな。
出迎える人もいない僕はこのあと歩いてツーリストインフォメーションに向かった。
長時間の列車の旅だったし、疲れるかなと思ってたんだけど、リラックスできる環境と面白い礼儀正しい子供達のおかげで、楽しく過ごせた。
けっこうおすすめできる旅のスタイルだと思う。
多少寒いので、寝袋は持っていった方がいいかな。
以上、ナミビアの鉄道の旅についてでした。
ではでは