国境の南、太陽の西

さよなら おやすみ またあした それじゃね

ナミビアをめぐる冒険 DIVUNDU

 週末の休みを利用して、1泊2日でDivunduという町に行ってきたので、そのときのお話です。このあたり↓。Runduから200kmほどです。

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 泊まったのはマハングサファリロッジというところ。JOE's BEER HOUSEのロッジ版という感じで、とても居心地のいいロッジでした。僕もナミビアでいろいろなバックパッカー宿や高級ロッジ、ゲストハウスにいったけど、ここがナンバーワンでした。サービス、従業員の態度、料理のレベル、オーナーの魅力、ガイドの知識量とトーク力、施設、環境、値段のすべてが一番突き抜けてる。めちゃおすすめです。オーナーはドイツ人だそうです。

Mahangu Safari Lodge - Caprivi/Namibia

 

かかった費用は、以下のとおり。

  • 交通費 RUNDU-DIVUNDU-RUNDU 110×2 200km
  • キャンプサイト 110 (共同トイレ・シャワー)
  • ディナー 160
  • 朝食 95
  • ゲームドライブ 420→840 4時間
  • ボートクルーズ 190→0 2.5時間
  • ロックシャンディ 35
  • コーラ 17

 

 だいたいN$1,500くらいですね。

 DIVUNDUのガソリンスタンドまではロッジの人が迎えに来てくれたので、車を持ってないバックパッカーにもとても優しいです。しかも送迎は無料。僕ひとりだったのに。

 ガソリンスタンドからは20キロほど離れてるので、事前に送迎をお願いしておくのがベター。ボート用の燃料だったり、従業員の食料を買いにスタンドに来る用事も多いらしいので、そのついでに送迎してくれるようです。

 ゲームドライブは本来420なんですが、僕のときは他に行く人が集まらず、僕が2人分を支払うことでガイドと二人だけで行きました。最小催行人数が2人なので。

 ちょっと高くついたけど、止まって欲しいところで遠慮なく止まれるし、ガイドの詳しい話を独占して聞けるし、わからないことはすぐ質問できるので、マンツーマンの授業みたいでけっこう面白かった。午後3時から7時まで4時間ほどのんびりとドライブして、かなり充実してた。

 このロッジに来る人は、大体4WDの車で来て自分たちでドライブするから、ロッジのゲームドライブに申し込む人は少ないらしい。ちなみにその週末は60人くらい客がいてロッジは満室になってた。ドイツやスペインやイギリスの旅行客がいて、欧米人にはかなり知られた人気ロッジらしい。

 ボートクルーズは、ゲームドライブで2人分払ってるから、サービスしてあげるよとオーナーに言われて、まさかの無料で3時間ほどクルーズしてた。

 というわけで、まぁ2人以上でいけばN$1,300くらいでいけるんじゃないでしょうか。

 ディナーや朝食を自炊しようと思う人もいるかもしれませんが、ここのディナーはとても美味しかったですよ。ブュッフェ形式じゃなくて簡単なコース料理だった。珍しくサラダもついていて、レタスも新鮮で驚いた。ラザニアも美味しかったな。デザートの手作りプリンも、甘すぎず、爽やかな感じで美味しかった。ちゃんと黒人のシェフが作ってて、メニューもかなり考えられてた。

 朝食は、卵料理とパンとヨーグルトやハムといった感じなんだけど、ウェイターからスクランブルエッグかオムレツかなどと聞かれるので、オムレツでフルハウスというのがおすすめ。ベーコンとトマトとマッシュルームのオムレツが出てくるはず。わりと卵焼きみたいになってるけど。

 

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レストランとバー

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キャンプサイト バッファローの頭骨が飾ってある。車で来ても十分な広さ

 

 レストランは川にせり出すようにデッキ上にあるんですが、川の対岸にはけっこうな頻度で野生動物が見れました。ゾウとかバッファローとかインパラとかクドゥとかイノシシとか。カバは川の中にそこら中にいます。夜は鳴き声がうるさい。対岸が国立公園なんです。

 

 

 日程は、こんな感じです↓

 

8:00 Runduでコンビを探す

10:00 Rundu出発

12:30 Divundu着~昼食

13:00 ロッジからのお迎え

13:30 ロッジ着~テント設営~プール~展望台~散歩

15:00 ゲームドライブ(Mahango NP)

19:00 ロッジ着~シャワー

19:30 ディナー

21:00 再びシャワー

22:00 就寝

 

6:00 起床~散歩

7:00 朝食

8:00 ボートクルーズ(Okavango river)

10:30 ロッジ着~テント撤収

11:00 清算~Divunduまで送迎

11:30 Divunduでコンビを探す

12:00 Divundu発

14:00 Rundu着~昼食~自宅

 

 

 わりと流れるようにスムーズに進みましたな。計画通りに。Divunduでコンビを見つけるまでにもっと時間がかかると思ってたから、ロッジをかなり早めに出てしまったんだけど、Divundu-Rundu間は意外と乗せて行ってくれる人が多いから、ロッジで昼食を食べてから帰るようにしても十分かもしれない。WindhoekやOshakatiナンバーの車に頼むと乗せてもらいやすい。

 次はフィッシングトリップもしてみたいな、と思う。ここは、何度も通いたくなる素晴らしいところでした。2泊や3泊しても良いかもしれない。たぶん、帰国前にもう一回行く。

 

ゲームドライブで見れた動物

ゾウ、キリン、クドゥ、ゼブラ、バッファロー、ローンアンテロープ、レッドレチュウェ、リードバック、インパラ、カバ、バブーン、ヴェルヴェットモンキー、イノシシ、なんとかファルコン、ヨーロピアンビーイーター、etc...

 

ボートクルーズで見れた動物

クロコダイル、カバ、イノシシ、ゾウ、クドゥ、バッファロー、フィッシュイーグル、ウォーターモニター、インパラ、ブッシュバック、なんとかファルコン、ジャイアンキングフィッシャー、etc...

 

 セーブルアンテロープというのが、このエリアだけでしか見ることのできない珍しい動物なので、ぜひ見てみたかったんですが、出会えませんでした。残念。この国立公園では、ライオンやヒョウなどの肉食動物はかなりレアみたいです。生息してるのはたしからしいですが。一週間前に、道端でライオンがクドゥを食べてるのをみたとガイドは言ってました。

 

 あとは、ゲームドライブやボートクルーズのときの写真などを。

 

 

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ローンアンテロープ。彼らも、このあたりでしか生息していないらしい。エトーシャにはいないそうです。

 

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 陸を歩くカバの親子。これはけっこう珍しいんですよね。だいたい川の中に入って頭だけしか見えないことが多いので。ちっちゃいカバは可愛らしいですね。

 

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 ヴェルヴェットモンキーは、綺麗で可愛らしいので好きです。

 

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 僕が一番好きな草食動物クドゥ。この佇まい、すごく生命力を感じませんか。

威厳があるというか、凛々しいというか。肉もとても美味しいんですよ。

 

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 公園内には、樹齢何千年とかのバオバブもあります。オウタピのよりかは小さいけど、十分大きい。このバオバブの周辺は車を降りて歩けました。

 

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 ボートで川を上ってると、所々の岩の上にワニが日向ぼっこしたりしてます。紫外線で雑菌を殺してるらしいですが。

 

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 僕が一番好きな猛禽類のアフリカンフィッシュイーグル。Rundu周辺ではかなりレアなんですけど、このエリアでは何度も見かけました。ほんと凛々しいんですよね。鳴き声は、甲高くてイマイチですけど。

 

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 乾季で川も水量が少ないので、浅瀬を走るカバなんかも見れたりします。体重2トンくらいなのにわりと早いんだよね。よく砂地に沈み込まないよな。

 

https://instagram.com/p/9O2xaBDXwQ/

 

 体長2m超えのわりと大きいワニ。なかなか目が怖い。あと、質感がとてもぬるいとしてそうだった。ボートを近づけたらすごい勢いで逃げたんだけど、これは人間も食べられるわけですわ。めちゃ素早かったし、泳ぐのも速かった。

 ワニ肉はかなり美味しいんだけどね。 

 

 ゾウとかバッファローの写真は他でもたくさん撮ってたから撮らなかったんだけど、他の白人客にはゾウを見れなかったという人たちもけっこういて、案外珍しかったのかもしれない。僕にはそこら中にいるように見えたけど。

 

 さて、今回、まぁロッジが最高だったわけなんですけど、何が一番最高だったかというとやはり、ナミビア人が自分たちで考えて運営していたというところなんですね。

 たしかにドイツ人のオーナーなんですが、オーナーはあれこれと手を出さないし、指示もださないで、客と話をしてるだけで、ナミビア人が実際に指揮をしてます。しかも、何をどうしたら効率よく物事を進めて客に喜んでもらえるかを考えながら。

 これって本当にすごいんですよ。たぶん、オーナーの教育と指導方針がよかったのと、信頼できるナミビア人従業員を選んだからだとおもうんですけど。

 他のロッジでは、ナミビア人は指示を待つだけで、オーナーが指示しないとロクなことしなかったり、客に喜んでもらうなんてことは全然考えてないと思うんだけど、ここはツアーガイドからウェイトレスまできちんとしていた。

 レストランでも、従業員はスマホをいじったり無駄話をしたりせずに客に集中していて、サービスもとてもよかったし、客の様子を見ながら、自分が次に何をすればいいのかをしっかり考えてた。おそらくまだ働いて日が浅いような新人には、別の従業員がOJTできちんと教えていたし、ナミビアの他のロッジからすると信じられないようなことだった。

 ここはねー、欧米人のリピーターもたくさんいるはずだし、口コミでも客数が伸びるはずだと思うよ。僕の真似したいロッジでもナンバーワンですよ。レストランやバーの雰囲気も、動物の剥製や頭骨を飾ってアフリカ風でありながら、決して下品にはしないところ。従業員にも欧米風のマナーを身につけさせながら、アフリカらしい陽気なところを失わせず、堅苦しくない雰囲気をつくるところ。従業員自身もわりと働くことを楽しんでいるところ。ほんとうに勉強になることが多かった。僕もこういう場所を作りたいと強く思った。

 

 こういうところでしっかりしたナミビア人に出会うと、ほんとにやり方しだいで全然変わってくるんだなということがよくわかる。教育をするほうも大事だし、教育を受けるほうの意識もとても大事だと思う。

 教育というのは、うまくハマれば本当に爆発的に効果が出ると思うので、JICAとか他の国のボランティアにも引き続き頑張って欲しいなと思う。今は、まぁ大人になっちゃったナミビア人とかはイマイチなのが多いんだけど、このロッジの人たちみたいなしっかりした人もいるし、わりと若い世代には期待ができるんじゃないかなと思ってる。

 

 というわけで、Divunduが非常におすすめというお話でした。

 一番交通の便がいい国立公園かもしれないね。エトーシャとか週末にパッといけるわけじゃないし。Runduに遊びにきたときなど、行ってみてはいかがでしょうか。

 

 ではでは

 ごきげんよう