暗黒大陸のハッピーエンド
最近、南アフリカで移民排斥の運動が盛りあがってますね。運動というよりはもう暴動だけど。ほんとカスばっかりだな。
日本で報道されてるか分からないけど、ナミビアでニュース番組見てると、普通にテレビカメラの前でバットで殴られてたり、火つけられたりしてるからね。まだ7人とか8人と報道されてるけど、実際はもっと死んでるんじゃない。助けてやれよ。テレビ局も警察も。
ナミビアでも、ジンバブエ人が襲われそうになったのを警察が助けたとかなんとか。犯人はナミビア人のミュージシャンで、自分のCDをジンバブエ人が海賊版で安く売ってるから襲ったとかなんとか。やれやれ。
今はジンバブエやアンゴラやモザンビークからの黒人移民のみが狙われてるみたいだけど。あ、ナイジェリアやコンゴからの移民もやられてるのか。いろんなところから移民が来てるんだなぁ。
もっと盛り上がってくると中国人や白人もやられるのかね。まったく。
けど、この移民排斥暴動も別に今始まったことじゃなくて、昔からずっとあるらしいんだよね。2008年の時は70人くらい死んでるみたいだし。
テレビで見る映像からだと、若いやつも混じってたりするから、8年前と同じのがまた暴れてるだけとは考えづらくて、確実にカスが増産されてるんだな、と。
人種差別に苦しんでた国が、アパルトヘイト終わったら自分たちが人種差別しはじめるとは皮肉なもんですな。どんなこと考えながらやってるんだろ??
黒人同士でも国や部族によってけっこう顔が違うからわかっちゃうんだね。南アフリカ人でないということが。
さて、移民の問題はヨーロッパでもアメリカでもアジアでもあるけど、誰か明確なゴールって描いてるんですかね??移民を受け入れたらどんな風に生活させるのかとかどんな仕事をさせるのかとかを。
ジンバブエとかモザンビークとかで仕事がないから、安い労働力として南アフリカが受け入れますってだけだと、元々の南ア人との問題が起こることは確実だとわかってたと思うんだけど。わからなかったのかね。わかっててもまぁいいやとしちゃったのかね。
なんか、こういうのがあると、世界はほんとに分断されてるなと僕は思うんだけど、それって別に白人と黒人だとか、金持ちと貧乏人の格差とか、低学歴と高学歴の教育の格差とかの、目に見えてわかるような分かれ方じゃなくて、もっと隠微な、気づかないくらいのなんとなく感じる壁のようなものがあると思う。もしくは、すべてが混ざって見えづらいというだけなのかもしれない。
明確にわかっているのは、僕はこの暴動を起こしてるような人間たちとは決してわかりあえないし友達にもなれないだろうということ。まぁなるつもりもないけど。全く興味ないし。
で、その「壁のようなもの」がなんなのかということを考えてみるんだけど、「粗さ」ということになるのだろうと僕は思う。
粗野だとか、暴力的だとか、気性が荒いとかということだけでなく、この世界に対する雑さというか丁寧さというか。
おなじものを見ていても、きっと全然違うように見えているのだろう。感じ方も。
これはナミビアで一年以上暮らしてきてとても強く思うことなんだけど、黒人はどんな人もなんだか雑。それは、所得が低いこともあるだろうし、学歴が低いこともあるだろうし、もともとの民族性みたいなのもあるかもしれないんだけど、とにかく雑。時間を守らないとか約束を守らないとか、子供の世話をしないとか。もろもろ。
で、これは結局、BMWとかベンツを乗り回してる金持ち黒人もたいして変わらないんだよね。仕事にたいする姿勢もそう。この黒人の「雑さ」には、今のところ例外がない。会った人すべてが雑。残りの半年間ほどで、その例外となる尊敬すべき人物に会えることを願う。
あ、前にナミブ砂漠ツアーにいった時のガイドだけは、尊敬すべき黒人だった。なんだ、もう例外に会ってた。ミルナー君、元気にしてるかな。
この「粗さ」「雑さ」の原因は、「読書をするかしないか」なのではないかと推測しているんだけど、そこはよくわからない。ナミビアで読書をしていたり、文学的な本を買っているのはドイツ系白人くらいしか見たことない。聖書は読むみたいだけど。
所得とか学歴とか民族性みたいなのを抜きに判断するとそこがポイントになるような気がするだけ。
あとは、どれだけ外国人と会話をしているかかな。
まぁこれはただの傾向の話であって、個人がどうこうという話ではないんだけど。黒人や白人に限らず、日本人でも同じだし。ただ、この黒人に関する傾向のようなものというか、なんとなくという感覚って意外と大事な気がするんだよな。
そういう先入観的なものはステレオタイプであって、間違った認識は本質を見る時に邪魔になるものではあるんだけど、僕が黒人に対して、こいつら雑だなと思ったという事実は本当なので、そういう感情を抱く人がいるということから目を背けて、黒人差別反対とかいうだけになったら何の問題も解決できないような気がする。
で、じゃあどうすればみんな仲良く暮らせるの?という答えは結局よくわからない。
個人的には、小さいころからの教育というかもう洗脳みたいな感じで、カスな親から切り離して全寮制学校で衣食住すべてを面倒みていけば、人口の少ないナミビアならかなりの効果が出て、少なくとも移民が仕事を奪ってるから殺そうという考えをもつ大人にはならないような気がするんだけど、まぁ不可能だろう。
費用のこともあるし、俺たちは奴隷じゃないという反対も出そうだ。アパルトヘイトのアレルギーはすさまじいものがあるからなぁ。職場で朝礼をやろうとするだけでも反対してくるし。
経済が発展してきたとはいえ、アフリカが暗黒大陸と呼ばれなくなるのはいつになるやら。
そういえば、4月18日がジンバブエの独立35周年記念日だったようで、ムガベ大統領がまた張り切ってたそうな。すごいよな、95歳だっけ?
ジンバブエも経済破綻して大失敗してるけど、国中の白人を全員追い払って黒人だけの国をつくろうとした国家的実験なんですかね。実験台にされたジンバブエ人にされてみたらたまったもんじゃないだろうけど。
アフリカはまだまだ発展途上で、植民地時代の負の遺産とかいろいろあるけど、もうどの国も白人じゃなくて黒人主体の国づくりをできるようになってるんだし、白人の技術と経験をうまく利用して発展させてかなきゃいけないんだけどな。
黒人自体のポテンシャルはけっこう高いものがあるんだと思ってるんだけど。
まぁ、そこで問題になるのは例の「雑さ」なんだけどさ。
最後にハッピーエンドになることを願いながらこれからもアフリカ大陸とナミビアを見ていきたいなと思う。
時々、ビジネスをしたりしながら。