僕のおすすめな「やる夫スレ」
やる夫スレを知っている人は日本にどのくらいいるんだろうか。2ちゃんねらーはみんな知ってるんだろうけど、一般の人にはあまり知られていない気がする。僕が知ったのもナミビアに来て、なにかをネットで調べてるときに偶然みつけたくらいだったし。
まぁどんなものかというと、上のようなAAアスキーアートで書かれたキャラクターを登場人物にして漫画風な物語というものだろうか。
2ちゃんねるのどこかで今日も新しい物語が作られてるんだろうけど、僕はまとめサイトしかみたことがない。
キャラクターも2ちゃんオリジナルのキャラから、ドラえもんやジョジョ、ローゼンメイデン、魔法少女まどか☆マギカなどなど元ネタを全然知らないようなものもある。
やる夫スレを読むようになって、知らないアニメや漫画キャラをグーグルで調べることで少し詳しくなった気がする。
たぶんテキストエディタでこれらのキャラを書いてると思うんだけど、AA職人はほんとすごいとおもうわ。神懸かってるよね。
で、どんな内容の物語があるかというと、すごくいろいろ話があって、歴史上の人物の伝記とかバーでの過ごし方とか、ファンタジーだったり罪と罰のリメイクだったり18禁の内容だったりと、ネット掲示板らしく雑多に混ぜられていて、だいたいはくだらないカスみたいなのが多いんだけど、その中に稀にものすごい感動する物語なんかがあったりして、僕はすごく好きだったりする。学ぶ系の話は、作者自身が社会で働いて得た知識や経験を文章にしているのでとてもわかりやすい。
基本的にテキストベースなので、読むのも時間がかかるんだけど、ナミビアで過ごしてると暇な時間はとてもたくさんあるので、スマホやタブレットのアプリでたまに読んでいる。テキストばかりなので、データ通信量も少なく読み込みが早いので、途上国でも簡単に読める。学ぶ系は特に勉強にもなるしね。
ウェブブラウザで読むよりも、文字化けとかがないので読みやすい。
というわけで、今日も時間があるので、僕が今までに読んでとても深く感動したやる夫スレを紹介したいと思う。リンクを貼りたいところなんだけど、やる夫スレのまとめサイトもたくさんあるし、名前を入力したらすぐ出てくると思う。まとめサイトによってはエロ広告がめっちゃ貼ってあるところもあるから、もし女の人がこのブログを見てやる夫スレに興味を持ったなら、スマホアプリから読むほうがいいと思われる。
2ちゃんとかまとめサイトは、内容はとても面白かったりするんだけど、あまりにもひどいエロサイトのバナーとか広告とか貼ってあったりして、僕でも気持ちが萎えるもんな。あれ、どうにかして欲しいよな。そういうのが好きな女の人がいるとは思えないんだけど。
では、まぁ書いてみます。
レートは、東京喰種の判定の仕方を参考に、僕のお気に入り度合いを表してます。SSSからA級まで。
サバイバルヤルオ
SSS
パティシエのやる夫と涼宮ハルヒが船舶事故で無人島に流れ着いてサバイバルする話。後半のクライマックスに向けてすべての物語は準備されてたんだなと思うほど、物語としてすばらしかった。このまま小説としても出版できると思う。いつのまにか自分もこの物語に入り込んでしまっているほど力のある作品。実際、多くの人がおすすめ作品に挙げている。サバイバルの知識も勉強になる。
やる夫はアフリカで奇跡を起こすようです
SSS
ボツワナの初代大統領の生涯をメインに、南アやジンバブエとの関わりを通じてボツワナ建国と南部アフリカの歴史について深く学べる。作者の人も多くの参考文献を読んでいて、とても詳しく書かれているのに、頭に物語がすっと入ってくるストーリーの作り方はすばらしい。南部アフリカの産業や民族についても学べる。
彼らは友達が皆無
SSS
笑いのセンスが本当にすごいと思う。基本的には日常系ギャグストーリー。時々、人情系。登場人物もものすごく多いのに、破綻しないストーリー構成はすごい。というか、笑いのセンスが本当に好き。
できる夫で「罪と罰」
SS
ドストエフスキーの名著「罪と罰」を忠実に再現。舞台は現代日本になっているけど、原作の持つ雰囲気をしっかりと表現してる。原作を読んだのはもう10年ぐらい前なんだけど、また読み返したくなった。
やる夫がフューラーになるようです
S
ヒトラーがドイツ総統になるまでの物語。普段は最悪の独裁者として、どういう人物だったのかを詳しく知る機会がないヒトラーなんだけど、まぁ、実際、かなりひどい人物ではあるんだけど、人はこういう風にしてヒトラーみたいになっていくんですねということがわかる。学校でも、どうしてこういう人物が出来上がったのかというのはもっと学ぶべきだと思うんだけどね。
やる夫がロボ子と日常を歩むそうです
S
オリジナルストーリー。登場人物の多さと設定の複雑さと元ネタを理解できないところがあったりして、少し難しくはあったんだけど、ストーリーの勢いと各話の会話や心情表現などでスラスラと読めた。キャッチコピーが、「救われない世界の救われない人たちによる、ほんのちょっと救いのある物語」ということなんだけど、まさにぴったり来てると思う。
やらない夫とまどかの仲良きことは美しき哉
SS
武者小路実篤の名言などをちりばめながら新婚夫婦とその友人たちの日常を描くストーリー。言葉の使い方、選び方と、キャラクターの行動がいい。なんだかやさしい気持ちになれる作品。武者小路実篤は理想派だったかなんだかで、けっこういろんなことを都合よく解釈して言葉にしてて、人間こうだったらいいよねみたいなことをあたかも事実なんですよとか自分に言い聞かせて言葉にしてるような気もするんだけど、僕もやっぱりこんな風になってたらいいよねと思う話だった。
ここからはA級。説明も一言だけで。
翠星石は邪悪な魔女になるようです
ミュージカル「WICKID」のやる夫版。
やる夫が遂に2次元の世界へ行くようです
ひきこもりニートがシェンロンに願いを叶えてもらい2次元の世界に行く話。
やる夫が陸上自衛隊少年工科学校に入るようです
タイトルそのまま。少年工科学校の日常についての話。
やる夫で学ぶ個人事業開業と古物商免許取得
ネット上で中古書店を開業する話。
やる夫で学ぶ陶芸入門
陶芸のおもしろさがわかるようになる話。
やる夫で学ぶBar入門
Barとはどのような場所なのかがわかるようになる。
やる夫と食べるイギリス料理
イギリスの料理はなぜ不味いと言われるのかを歴史を絡めてわかるようになる。
やる夫と隣のAV女優
AV制作会社に入社したやる夫の仕事と生活の話。
マミさん(28)は喪女をこじらせたようです
アパートの部屋の壁の語りから、ちょっとオタクな人の生活を描写。
偉大なる冒険者・水銀燈の華麗なる日常
勇者になりたい主人公とその仲間の話
やる夫と飲むビール
ビールの飲み方から世界のビールの種類まで勉強になる。
やる夫で学ぶ卒業論文の書き方
すごくシンプルなんだけど、文章を書くのに必要なことが書かれてた。
やる夫で楽しむ村上春樹
村上春樹の読み方というか、どういう視点から他の人は読んでるのかなというのが参考になった。
他にも面白い話はたくさんあるらしいんだけど、まだ全部読みきれていないし、新しい物語もどんどん作られているので、また何か見つけられたら更新して書いていきたいなと思います。
もしかしたら、僕もオリジナル作品作ってみるかもね。
ではでは